洋服のサイズについて

洋服のサイズ表記と自分の体形にあったサイズについて

洋服のサイズ表記といえば「S」「M」「L」が定番です。では、この基準は誰が決めているのでしょうか?これは、日本の工業製品の規格を定める JIS(日本産業規格/Japanese Industrial Standards) によってルールが定められています。洋服の場合は「JIS L 4004(衣料サイズ)」という規格があり、身長や胸囲などを基準にしたサイズの目安が決められています。

こうした規格は、消費者が自分に合った衣料品を選びやすくするために作られたものです。メーカーも基本的にはこの基準をもとに洋服を設計しています。もちろんブランドごとに多少の違いはありますが、JISの考え方を知っておくと、自分に合うサイズを探す際の指針になります。

上の表が実際のJIS規格の各サイズ表記毎の寸法になります。この表記寸法は「着る人の寸法(ヌード寸法とも言います)」であって、洋服自体の寸法ではない点にご注意ください。例えば「Sサイズは身長155~165㎝の範囲で、胸囲が80~88㎝ぐらいの人が着ることを想定して製造していますよ」という意味になります。

なお、2023年3月の改正により、従来の体型区分表示(やせ型、標準、太めなど)は廃止され、消費者の身体寸法(チェスト、ウエスト、身長など)を直接範囲で表示する方式が標準となっています。一般的には表下の図に示している青の点線の範囲が、市販の服のサイズで着ることができる範囲になると思われます。

まずは、自分の体形が、上記の表に照らし合わせてどのサイズに該当するかを覚えておくことがポイントです。また、既にご自身が持っている洋服のサイズから自分の体形にフィットするサイズを覚えておくことも、洋服のサイズを選ぶ際の参考となります。

服のサイズと体形が合わないケースと対応

JIS規格を知ることで「自分の体はどのサイズに当てはまるか」がわかります。しかし実際には、その枠から外れる場合もあります。ここでは2つのパターンを例にとって紹介します。

①痩せ型(胸囲が狭い)例:身長170cm・胸囲85cm
この体形の場合、以下のようになります。

A:着丈を自分の体形に合わせる(ここではMサイズを選択)
 胸囲や身幅にゆとりが出て、ややゆったりめな着方になります。

B:胸囲を自分の体形に合わせる(ここではSサイズを選択)
 ジャストサイズの胸囲、身幅になりますが、着丈がやや短めになります。

②筋肉質型(胸囲が広い)例:身長170cm・胸囲100cm
この体形の場合、以下のようになります。

C:胸囲を自分の体形に合わせる(ここではLサイズを選択)
 ジャストサイズの胸囲、身幅になりますが、着丈がやや長めになります。

D:着丈を自分の体形に合わせる(ここではMサイズを選択)
 着丈はジャストですが、胸囲、身幅がやや狭くタイトめなフィットになります。

一般的に、自分の体型がJIS規格の範囲内に収まっていれば、標準的な着こなしが可能です。しかし、中にはご自身の体形との兼ね合いで「丈が長すぎる」「幅が狭すぎる」といったケース出る場合もあります。

その場合、「直し(裾上げ・身幅調整)を利用する」「あえてルーズ/タイトな着こなしをする」「ストレッチ素材や伸縮性のある服を選ぶ」などの対応が考えられます。
また、中にはデザイン観点からあえて「肩幅や胸囲が広め」や「長めの着丈」に作っている服もありますので、自分の体形に合わせて、そのような服を選ぶ事もひとつの選択肢となります。

パンツのサイズ表記について

上で述べたJIS規格では「胴囲(ウエスト)」表記があり、これが主なパンツ向けの寸法になりますが、実際のパンツでは、より細かくサイズ分けをしているブランドが多いです。また、表記方法も「インチ表記」「cm表記」「SML表記」などの主に3つのパターンがあります。

①インチ(inch)表記:ジーンズなどに多くみられる。
②㎝表記:メンズのパンツで最も一般的な表記でスラックスなど綺麗めなパンツで使われる。
③SML表記:サイズ分類がおお括りで、カジュアルなブランドや洋服で使われる。

以下に、メンズのパンツのそれぞれの表記と実際の製品寸法を記載しますので、参考にしてください。

まとめ

JIS規格のサイズ表記は基本的な「目安」なので、ブランドやアイテムによってフィット感が異なる場合があります。また、同じブランドでも素材(ストレッチの有無・生地の厚みなど)やデザインテイストの違いでも着心地は大きく変わります。

大切なのは、「自分の身長・胸囲など基本データを把握しておくこと」「できれば試着して確認すること」です。少なくとも各ブランド、メーカーはJIS規格をもとに自社商品のサイズ表記を決めて販売していますので、まずは自身の体形・体格に最も適したサイズを選ぶことを前提にするのが基本となります。

サイズ表記関連の知識を持っていると、自分に合った一着を見つけやすくなり、買い物の失敗もぐっと減らせることになると思いますので、是非自分の体形にあったサイズを覚えてください。